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関西地方でフォトグラファーとして活動を始めたなかかずのブログ

【エターナル・サンシャイン】記憶が消えても、また惹かれあう【映画レビュー】

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まるっきり現代が舞台だけど、「記憶を消せる」というSF要素が混じったユニークなラブストーリー。なかなかにグッときます。

 

以下ネタバレあり。

 

エターナル・サンシャインってどんな映画?

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恋人と喧嘩をしてしまったジョエルは、仲直りしようとプレゼントを持って恋人であるクレメンタインの働く本屋に行く。ところが彼女は自分のことをまるで知らないかのように振る舞う。

実は彼女、ジョエルを忘れる手術を受けていた。ショックを受けたジョエルもまた、クレメンタインについての記憶を消す手術を受ける…

 冒頭は普通のラブストーリーのような展開で、その後「記憶を消せる」っていうSFチックな設定が出てきます。全くあらすじ見ずに鑑賞したんで、ちょっとビックリ展開でした(笑)

冒頭のシーンの中で「アレ?」って思うような状況がありましたが、「記憶を消せる」って設定が出てきた段階で、冒頭の不思議も「そういうことか」と納得。

それでもクライマックスはハラハラする展開でした。

 

主演はジム・キャリーだけどシリアスな展開

この映画、ジョエル役はジム・キャリーなんですが、意外にもシリアスなシーンがメインです。ジム・キャリーよりむしろ、周りの人の方がふざけてるシーンが多いですね(笑)

ジョエルが自宅で眠りについた隙に記憶を消す作業をするわけですが、冷蔵庫にあるものを勝手に食べて、酒飲んでと好き放題。

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こんな風に好き勝手やってますが、この女性・メアリーも、まさかの展開で後々泣かせてくれます…。

 

ジョエルの方はと言うと、夢の中です。走馬燈を見るかのようにクレメンタインとの思い出の中にいます。

記憶が消えていく演出がホラーのよう。思い出が無くなるって怖いなって思います。

まぁ実際には記憶喪失にでもならない限り思い出が無くなることはないですが。

 

夢の中でジョエルは「やっぱり彼女の記憶は消したくない」と抵抗します。

それでも消えていく彼女の記憶。切ない。

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もちろん、ジム・キャリーの見せ場(笑わせ所)も終盤にちゃんと出てきます(笑)

 

記憶が消えてもまた惹かれあう

夢の中での「やっぱり記憶を消したくない!」というジョエルの抵抗も虚しく、クレメンタインの記憶は消えてしまいます。

そうしてお互い記憶が消えたはずなのに、それでもまた出会い、惹かれあう

もう一度出会った後で、自分たちが「相手の記憶を消した」ということを「愚痴も一緒に録音されたテープ」を聞いて知ることになります。

「また愚痴を言うような状況になってもいいの!?」というクレメンタインの問いに対してジョエルは「それでもいいさ」と笑いかけます。

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この映画の中でニーチェの言葉が引用されています。

忘却はよりよい前進を生む

 

また、イギリスの詩人アレキサンダー・ポープの詩も引用されています。

幸せは無垢な心に宿る

忘却は許すこと

太陽の光に導かれ

陰りなき祈りは運命を動かす

嫌な思い出があってもそれを忘れて(許して)、また出会った頃の気持ち(無垢な心)を思い出せば、きっとよりよい未来が待っている。

 

ニーチェの言葉とアレキサンダー・ポープの詩は、まさにこの映画を象徴している言葉です。そしてこれは、世の中のカップル全てに伝えたいことなのかも知れませんね。

 

いい映画でした。観たことない方はAmazonプライム・ビデオでも観れるのでぜひどうぞ。