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関西地方でフォトグラファーとして活動を始めたなかかずのブログ

【保井崇志】発信することの重要性と信頼の資産価値【講演会レポ】

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どーも、なかかず( @kaz_volley )です。

7月9日、立命館大学大阪いばらきキャンパスで行われた、フォトグラファー・保井崇志さん(@_tuck4)の講演会に行ってきました。

写真をやってる方はもちろん、「自分でモノ・サービスを売り出したい」と考えてる方にとっても学びの多い講演会だったので、シェアします!

 

『フォトグラファー・保井崇志』とは

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http://tyasui.com/about/

 

保井さんはフリーランスで活動しているフォトグラファーです。

誰もが知っているあのAppleやAdobeで写真が使われるなど、フリーランスとしてはとんでもない経歴の持ち主。

 

2010年に趣味で写真を始める。Instagramとの出会いがキッカケで、2015年にフリーランスフォトグラファーに転身。Instagramを通じての企業案件やアーティストの撮影など、新しいフォトグラファー像を追求している。

引用:http://takashiyasui.com/about

 

「趣味で写真を始める。」とありますが、キッカケは『姪っ子が生まれたこと』だそうです。本当に最初は「趣味」がスタート。

それが30歳の時で、それまでは普通に会社員。

 

この情報だけでも「何かを始めるのに遅すぎることはないんだな」って思わせてくれる方ですね。

 

www.instagram.com

 

www.instagram.com

 

www.instagram.com

 

Takashi Yasui (@_tuck4) • Instagram photos and videos

 

Instagramで、世界中の人からすぐに『ライク』が来るのが楽しくて、それが原体験になった。

 

Instagramがキッカケで写真にのめり込んでいった保井さん。

世界中の人から『ライク』がくる楽しさ、Instagramをやったことがある人ならわかるのではないでしょうか?

自分が写真にハマったのも、Instagramで海外の人から反応あったから。

写真を始めた年齢も被るので(自分も30歳=去年から)、尊敬というか、ある意味『道しるべ』のような方です。

 

About Takashi Yasui | Takashi Yasui

 

SNSを活用したパーソナルブランディング戦略

そんな保井さんの講演会が『SNSを活用したパーソナルブランディング戦略』と題して行われました。

写真をやっている人・写真を仕事にしたい人の参考になるのはもちろんなんですが、『個人でモノやサービスを作って売り出したい人』にとっても参考になるお話ばかりだったので、ここでシェアしていきますよ。

 

趣味を仕事にする方法

初めは趣味でやっていた写真。それを仕事にする=お金に換えるにはどうすればいいのか。

 

自分が供給できるモノ・サービスをしっかり把握して、それをどう需要とマッチングさせるか考える必要がある。

 

自分が好きでやっていること、趣味でやっていることがあったとして、一方でそれが出来ない人も世の中にはいるワケです。

「自分が出来ること=供給」と「やってもらいたい人=需要」を上手くマッチングすることが出来れば、趣味が仕事になってしまうということ。

 

今は ランサーズココナラ ミンネといった需要と供給をマッチングしてくれるプラットフォームも充実しているので、それらを利用すれば案外簡単に趣味が仕事になってしまいます。

 

また、SNSを活用して需要にアプローチする方法として

 

例えば写真をアップする場合、テーマを決めて自分でハッシュタグを作ってアップする。そうやって「勝手にプロジェクト化」してしまうと、誰かの目に留まりやすくなる。

 

というのもあるそう。

テーマについて気になってる人が投稿を見る→ハッシュタグをクリック→他の作品も見てもらえる

という流れ。

テーマを絞って作品を作っている人はSNSにアップする際、自分でオリジナルのハッシュタグを付けてみましょう。自分もやってみます。

 

プロとアマチュアの違い

趣味が仕事になってしまう時代ですが、プロとアマチュアの違いはどこにあるのでしょうか?

保井さん曰く「ほとんどない」そう。きっぱり。「『収入になっているかどうか』という違いだけ」とおっしゃっていました。

 

じゃあ技術的な部分はどうかと言うと

 

・技術やテクニックよりも、需要に対していかにアプローチするかが大切。

・プロがやっているサービスの提供を個人でも出来てしまう、時代の変わり目。

 

最低限の技術を持っていれば、あとは如何に供給するか、ってことですね。

スナップマートという写真販売アプリで、一般の人が撮った写真が売れているのを見ても、プロとアマチュアの違いなんて無くなってきているのが分かります。

良い写真を撮る人、たくさんいますからね。

 

下積みをするよりも、早くからSNSで発信していた方が長期的に見て有利

 

実は写真についてキチンと学んだことがないという保井さん。ブログ、Twitter、Instagram、noteなどで発信して、「自分はこういったモノを供給できますよ」ってアピールするのが大事と何度も仰っていました。

これは後述する『信頼の資産価値』にも関わってきます。

コツコツと発信し続けることで、いつしか仕事となっていく。その結果今の保井さんがあるわけです。

 

プロの現場に入ってみて感じたこと

保井さんは普段、1人で撮影することがほとんどだそうですが、スタジオ撮影という「プロの現場」に入ったときに感じたことを語ってくれました。

その内容には「趣味を仕事にする」ことのヒントがたくさん詰まっていました。

 

・プロと呼ばれる人たちは、職人的なこだわりが強すぎる気がする。消費者はそこまで求めていないのではないか?消費者のニーズに本当に応えられているのだろうか?

・プロの間では「こうじゃなきゃいけない」という決まりが多いけど、それがなくても仕事は出来る。

・供給側(プロ)のこだわりによって出来てしまった需要とのズレ・隙間を埋めることが大事(写真であれば気軽に頼んでもらいやすいように、など)

 

例えば写真のプロだと、ガチガチに機材揃えて、アシスタントもしっかり揃えて撮影します。けど保井さんは1人で、カメラ1つだけで持って撮影してます。

「趣味を仕事にする方法」でも触れたけど、結局のところ、自分が供給できるものをしっかり把握して、それに合った需要を見つけるのが大事なんだと思います。

 

立派な機材は必ずしも必要なくて、いかに「良いもの」を提供するか。スマホで撮った写真ですら売れる時代です。

 

RECOについて(メディアを運営すること)

自身が運営する「RECO」という写真に関するメディアについての話も。

 

・RECOはフォトグラファーのブランディングを目的として作った。なぜなら、Instagramで写真をアップするだけでは不十分と感じたから。

・グーグルの検索需要も意識(写真についてのHow toなど)。(「長時間露光」で検索1位を取っている)

・写真全般について気になる人、知りたいことがある人が自分にたどり着くようにしていく(=検索上位を取って自分を知ってもらう機会を増やす)

 

Instagramでは約15万人(!!)のフォロワーが居ますが、こうしてメディアを運営することで、さらに自分を知ってもらう機会を増やしているのだそう。

Instagramはグーグルで検索しても表示されないので、そこをカバーするためのメディア運営。

 

・文章も書いていくことで仕事に繋がった。ブログでの発信は重要。

・写真をアップするだけでは分からない、撮った人のストーリーを文章にする。

 

Instagramは写真「だけ」で完結してしまうプラットフォームですが、ブログで「写真+文章」を発信することで、共感が生まれてシェアやフォローがされやすくなる

 

これについては、ブロガーであるヒキコモリズム井上さん@luckyman0302の記事も参考になります。

 

例えばこの記事も、僕が書いてるのと同じことをホリエモンさんが発信してたら、文章は同じなのに重要さの感じ方が違うはず。これが「誰が書いてるか?」の違い。書き手の認知がないと、文章の価値も効果も下がるのだ。

引用:https://www.hikikomorism.com/story-profile/

 

これは「ブログ記事」についてですが、「写真」に置き換えても全く同じことが言えるでしょう。

良い写真を撮る人がどんどん増えてる。そんな中「同じような写真」を撮ったときに重要になるのが「誰が撮っているか」。

そんな「撮り手の認知」を、保井さんはRECOで補強してるワケですね。

 

RECO | Capture the Moment -写真をもっと楽しくする

 

自分にサブタイトル(肩書き)をつける

保井さんは初め「Photographer in Kyoto」と自分でサブタイトルを付けて、京都の写真をひたすらアップし続けたそうです。

サブタイトルを付けることで、「この人は京都を撮るフォトグラファーなのね」と認知されやすくなるというワケ。

 

参考:フォトグラファー保井崇志、2015年の京都まとめ | RECO

 

・「フォトグラファー」を補強するサブタイトル。これはやっていくうちに自然と付くものでもあるが、自分で好きなものを、好き勝手に名乗ってOK。

・サブタイトルを付けたら、知ってもらうためのアプローチが必要。そのためのブログでありRECO。

 

自分にとってのサブタイトルは何か。

皆さんも考えてみてください。

 

自分は…そうだな、「元引きこもりフォトグラファー」とか?(笑)

 

SNSの活用術

SNSをどう活用して仕事を獲得していったのか、という話も。

 

フリーランスになって仕事がなかった時期、京都の写真を3か月間、ひたすらアップし続けた。そうしてフォロワーが増えてきたら、旅メディアなどに「こんな写真撮ってるんで記事にしていいよ」と自分からアプローチしていく。

例えそれが無視されたとしても、ある程度クオリティが高ければ誰かにひっかかる。それが巡り巡って大きなメディアに取り上げられることとなった。

 

Instagramに、テーマを決めて計画的に写真をアップして、フォロワーを増やしていく。

その後自分から売り込みをかける。売り込んだメディアでは無視されたそうですが、写真が誰かに引っ掛かり、シェアされた結果、なんと海外の大手メディアで取り上げられることに。

 

参考:Photographer Takashi Yasui captures the magic of Japan old and new | Daily Mail Online

 

こうして海外メディアで取り上げられたことがブレイクスルーになったそう。

「テーマを決める」というのが重要なポイントですね。「保井さん=京都の写真」となってしまえば、認知もされやすくなって、取り上げてもらいやすくなる。

SNSを上手く活用して戦略的にブランディングを行うのが大事ですね。

 

海外メディアでのインタビュー動画

 

 

SNSのフォロワーが多い人はなぜ多いのか

じゃあ今度は、SNSのフォロワーが多い人は、なんで多いのかっていうお話。

 

・自分や友人・知人・家族にとっての「良い」ではなく、それ以外の第三者に「良い」と思ってもらえるような発信をしている。

「この人の写真・ツイートをシェアすると、自分のセンスも良く見えるだろう」という内容の発信をしている。

・ニュースについて言及したとき、「まさにそう思ってた!」と感じてもらえるようなツイート。

 

などなど。これは、いわゆるブロガー界隈でも言われていることですね。

特に「ニュースについての言及」は、毎日同じ時間に一言コメントを付けて、その日のニュースについていくつか言及すると、フォロワーが増えやすいと言われています。

同じ考え・価値観の人にフォローしてもらいやすくなります。

 

ちなみに保井さんは今、岩倉しおりさん@hiori1012に注目しているのだそう。

岩倉さんはとっても素敵な写真を撮るので、この人の写真をシェアすれば自分もセンスよく見えるだろうという意識があるのだとか。

 

 

 

確かに、めちゃくちゃ綺麗な写真ばかりですね。自分もこの日、講演会中にフォローしました(笑)

でも、写真が綺麗なだけで注目しているワケではない、とも保井さんは言っていました。

 

ただし多くの人が勘違いしていることがあって、それは、写真が素敵なのは当たり前で、「写真+その人のストーリー」があるからこそシェアしたくなる

 

これは前述した、「誰が撮っているか」が影響していますね。

誰が撮ったか、誰が書いたか、誰が作ったか…

これからの時代、この「誰が」がめっちゃ重要になってくるでしょう。というかすでにそうなってる。

 

信頼の資産価値

最後は「信頼の資産価値」について。保井さんが最も伝えたいことがこれです。

 

誰でも撮れる写真(同じ場所・同じ構図で撮れば誰でも撮れる写真)でも、信頼(フォロワー)を積み重ねていけばライクも増える

 

保井さんは写真をアップしたときに、「こんなの俺でも撮れる」と第三者に言われることがあるそうです。だからってその第三者がフォトグラファーとして成功してるかと言うと、そうではないんですよね。

じっくりコツコツと、フォロワーという信頼を増やしてきたからこそ、保井さんの写真は至る所にシェアされて、仕事を獲得していったワケです。

 

noteの面白いところ

信頼の資産価値が可視化される場として、noteについて取り上げていました。

 

ブログみたいな記事でも有料で読んでもらえる。最初は読者数も少なかったが、2年間続けたことで読者数が増えた。

これは応援してくれる人、信頼してくれる人の数だと思っている。

 

instagramやRECOでフォロワーを増やす。noteもコツコツと継続する。

そうやって積み重ねてきたものが「読者数」と「売上」という数字となってダイレクトに反映されるのがnote。

 

保井さんは「何でもいいから仕事で学んだことをコツコツと発信していくべき!」とおっしゃってました。

自分にとって当たり前のことでも、ある人にとっては喉から手が出るほど欲しい情報かもしれませんからね。

皆さんもnoteで発信してみましょう。

 

信頼の資産価値とは「仕事仲間」と「お金」

 

インスタをパッと見て「仕事を頼みたい」と言ってくる人はほとんどいない。今まで継続して見ていてくれたからこそ、依頼してくれている。

コツコツとSNSでの発信を続けて、ブログ読者やフォロワーからの信頼を積み重ねていく。

そうすることで、有料noteを販売してお金を手に入れたり、将来仕事を依頼してくれる仲間を増やすことができる。

それこそが信頼の資産価値である。

 

まとめ

今回の講演会の内容は、自分でモノやサービスを作っている人にとって、とても学びの多い内容でした。

  • プロとアマチュアの違いが無くなってきていること
  • SNSの活用方法
  • 信頼を獲得していくこと
  • ブログで発信することの大切さ

などなど。

でも実はこれ、ネット上ではよく言われていることでもあるんですよね。

 

自分は写真を始めるより先にブログを始めてましたが、ブログをやってる人たちをフォローしてると、「発信することの重要性」についてよく目にすることができます。

 

「発信することって、実際どのくらい重要なんだろう」って思ったとき、

  • 30歳から趣味で写真を始める
  • フリーランスとして独立
  • AppleやAdobeと契約を結ぶ

このように、趣味で始めて、ここまで分かりやすい大きな実績がある保井さんの存在を知りました。だからめちゃくちゃ説得力があるんですよね。

同じぐらい大きなことがやりたい、というわけではないけど、そこに至るまでの過程や考え方・戦略は学べることがとても大きいです。

 

 保井さんの有料note「写真家の日記」でも、戦略的なことを書かれていることがあるので、写真をやっている方も、そうじゃない方も、購読してみるのオススメですよ。

 

写真家の日記 | 保井崇志 | note

 

 

保井崇志さんのメディア

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